成年後見制度(今現在の財産状況)【福祉のサポート 東京都大田区の行政書士事務所】
2025/04/05
成年後見制度(今現在の財産状況)
サブタイトル
家庭裁判所から選任された成年後見人が日常行う後見事務の内、ご本人(成年被後見人)の財産管理の
履行状況については、年に1回の定期報告時において、今後1年間の資金繰りや直近の財産状況を一覧表に
纏め、添付書類とともに家庭裁判所に提出します。
この直近の財産状況を一覧表にしたものを「財産目録」といい、この「財産目録」には、被後見人が保有
する現預金や不動産などの資産と借入金その他の負債を詳細に記載します。
例えば、ご本人(成年被後見人)がご高齢の方で、毎月の収入が公的年金だけであり、収入額が支出額を
下回る場合には、通常は被後見人が保有する現預金から差額を補填することが考えられますので、毎年
作成する「財産目録」の現預金の金額は変動(減少)することになります。
家庭裁判所は、この「財産目録」を見て、支援を受けるご本人の財産がしっかりと保全されているのか、
毎月の資金繰りが悪化した場合に補填できるだけの財産余力があるのかなどを確認します。