成年後見制度（「家族信託制度」との比較）【福祉のサポート　東京都大田区の行政書士事務所】

 

　　「成年後見」と民事信託に位置づけられる「家族信託」の両制度は、よく比較されることがありますが、両者の違いとしては、

　　  主に２つのことが挙げられます。

        １つ目は、家庭裁判所のコントロール下において業務を行うか否か、２つ目は、扱うことができる業務の範囲の大小、ということです。

　　「成年後見制度」を利用するにあたっては、後見人等の選任後は家庭裁判所の管理下で業務が行われますが、「家族信託制度」を利用する

　　 場合には、家庭裁判所が関与することなく、委託者と受託者の契約に基づき業務を行います。

　　 また、「成年後見制度」の場合には、財産の管理だけでなく、身上監護に関する権限が付与されますが、「家族信託制度」の場合には、信

         託された財産の管理に業務は限定されることになります。